キッチンの語源はラテン語のcoguinaで「火を使うところ」という意味です。
西洋では『まな板』をあまり使うことがなく、加熱調理中心で、
コンロ中心のレイアウトになるんです。
いっぽう、日本は『まな板』を使うことが多い=水を使う処理が多い、ということで、
シンク中心のレイアウトになります。
ちなみに日本でキッチンのことを指す「台所」の語源は、台盤所という言葉からきています。
台盤所とは、貴族たちが食生活を行うための部屋の総称で、配膳のための盤(現在の皿)を
乗せる台が置いてあったところとのことです。
このようなキッチンの使い方の違いがあるので、例えば日本で使うキッチンでは
シンクとコンロの間の『まな板』を使うスペースが非常に重要となり、
いっぽう西洋ではコンロが4口だったり、オーブンが何種類も組み込まれていたり、
といった造りになってくるんですね。
言われてみるまでこんなことは気づかなかったのですが、
輸入キッチンをそのまま日本に持ってきても、
見た目はかっこよくても、実際には使いにくいということになることもあるようです。
最近の輸入キッチンは、日本の仕様も考えて作られていることが多いようですが、
注意しなくてはいけませんね。